鬼マサ日記

その昔、鬼マサと呼ばれていたという父親の話である

父は鬼マサ?

私の父はその昔
『鬼マサ』と呼ばれていたらしい
 
お酒を飲んで

ちょっと気分が良くなると

自慢げによくその話を

聞かされたものだ
 
ただ喧嘩っ早くて

他人から怖がられていたというだけの

その話を、それはまあ嬉しそうに

自慢げに話す父


右の耳からから左の耳へと

話を八割がた抜かしつつ

相槌を打っていた
 
子どもには甘い父だったため

当の鬼マサの娘である私は

父に鬼的な要素が

まったくと言っていいほど感じられず

 

ほろ酔い気分で

面白おかしく話している


作り話だろうといつも思っていた