鬼マサ日記

その昔、鬼マサと呼ばれていたという父親の話である

笑わせるどころか…

前回の続き

 


3往復目の白鳥の湖が通り過ぎようとした
その瞬間!
 
『ちょっと!まーちゃん!テレビ見よるんやけん!もうやめてや!』


母親が叫んだ!!!
まーちゃんとは父のことである
 
あ〜ぁ、母が父のしつこさに負け
その存在を認めてしまった
 
この段階になると
もうドラマの内容は
よくわからなくなっている
 
動きを止めニヤリとした父

『はるちゃん、僕踊り上手やろ〜🎵』と
ひとり嬉しげだ


とうとう根負けし
声をかけてしまった母(はるちゃん)
 
父の嬉しそうな顔を見ると

怒りを通り越し呆れ顔になった


『はいはい、もぉ〜、踊りが上手なのわかったけん!早よ寝なはい。』と
父を寝室へと促す
 


実はすでに白鳥の湖には
飽きていたのだろう

 


父は母の言葉を聞き終わる前に
『はーい、おやすみ〜〜。あはは』
と、あっさりその場を後にした
 


そんなこんなで

父と母のお遊びは終了するのだった
 


しつこく踊る父には
ほとほと呆れてしまうのだが
 
毎回あのしつこさに苛立ち
最終的に半ギレで怒る母にもまた
呆れてしまう
 


今思えば
仲の良い夫婦の少し変わった
コミュニケーションの形だったのだろう

 


クルクル回る父は
どう見ても鬼マサと呼ばれていたとは
考えられない
 


そう…どちらかといえば
母の方が鬼の形相だったと記憶している


 

 

 

鬼マサ日記は

 

まだまだ
つづく…